日本国際歯科学会に行きました。
四年に一度に開かれるということで規模としてはかなり大きな学会になります。
国内外の著名な先生方が講演を行いますが会場が多すぎてとても全部を聞くことはできません。
今回は審美と根管治療の分野に的を絞りました。
ハイクオリティーな治療が数多く紹介されて自分のモチベーションもあがるのですが、高水準すぎて実践しにくいのも事実です。
たとえば・・・
レジン(穴が開いた部分を埋めるプラスチック)でほぼ丸ごと一本の歯を作ってしまいます。
歯医者である我々が騙されてしまいそうな程、リアルに歯を再現しています。
私も微力ながらレジン治療はやらさせていただいていますが前歯部はほんとに難しいです(臼歯部が簡単と言ってるわけではありません)。
歯そのものの厚みが少ない為、虫歯がちょっとでも進行すると人工の材料で一から歯の色を作らないといけないケースが多いためだと思います。
根管治療においては診断の時点でCTを使用し、3次元的に状態を把握する事がとても重要なのだそうです。
極端なケースではデンタル(二次元で把握するレントゲン写真)では問題が無さそうな歯をCTで診ると大きな病巣を抱えているケースもありました。
歯は奥に進むにつれて根っこ(歯根)の数が多くなり構造も複雑になる分、治療の難易度が上がりやすくなります。また一度治療介入が入った歯に対しても歯根一つ一つに正確な情報を得やすいそうです。
今回学会に参加したことで最高水準の治療に触れてきました。
技術的にもできないことが多いですが少しでも近づけられるように今後も努力していきたいと思います。
三留弘之
自由が丘の歯医者【自由が丘デンタルオフィス】土日診療/平日夜8時半
日付: 2010年10月16日 カテゴリ:未分類