
歯周病菌は女性ホルモンが大好物です。
歯周病菌が増え、歯肉から出血したり、歯周病になりやすくなります。
体内の免疫力が低下し、歯や歯肉も菌などに攻撃されやすくなります。
過度なストレスや不規則な生活も、免疫力を低下させ、歯周病の発症や悪化の原因になります。
唾液の量が減り、口の中が乾きやすくなり、プラークがつきやすくなります。
酸を中和する唾液の力も低下し、歯を再石灰化するはたらきが低下します。
つわりのときはこまめに何度も食事をとるため、歯の再石灰化ができなくなります。
歯周病は感染症の一種!!
赤ちゃんのいる子宮には、妊娠中のママからたくさんの血液が入り、胎盤を通しておなかの赤ちゃんに感染することがあります。
歯周病も感染症にあたるため注意が必要です!!
妊娠中から赤ちゃんの口の健康を守ろう!
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はゼロです。
ママや家族の唾液によって感染するので、ママや家族がきちんとケアして虫歯菌の量が減れば、感染の確率は低くなります。
つわりで歯を磨くのがつらい時は
食後口の中が中性に戻るまでは30~40分を要します。だらだら食いをすると、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、虫歯になりやすくなります。
歯の芽を大切に育てるために、特に歯の形成に必要なたんぱく質やカルシウム、ビタミンを多めにとり、バランスの良い食生活を心がけてください。
★抗生物質…フロモックス、メイアクトなど
(セファム系、ペニシリン系)
★鎮痛剤…カロナール(アセトアミノフェ)
などは胎児に対する安全性は高いと言われています。
通常の麻酔量での治療は妊娠中の赤ちゃんにも影響はございません。
妊娠8ヶ月以降は早産の可能性があるので、安定期の妊娠5ヶ月~7ヶ月の間の治療が最適です。
チェアーを倒しすぎず、できるだけ楽な体位を取れるように気遣います
妊娠中は大きくなった子宮が周囲の血管を圧迫するためにうっ血が起こりやすくなるので、長時間慣れない姿勢でいると苦しくなることがあります。
ゆっくりと誘導します
妊娠中は急に起き上がったり立ち上がったりすると、立ちくらみを起す可能性があります。
こまめに声をかけます
治療中に気分が悪くなったり、トイレが近くなったりすることがあります。
妊娠7週頃に歯の芽ができ始め(この時おなかの赤ちゃんは11mmぐらいの大きさ。)、妊娠4~5ヵ月ころには石灰化して歯が硬くなります。
妊娠3ヵ月~4ヵ月頃には永久歯胚もつくられ始めます。
出産時にはハグキの中にはしっかりと乳歯が形づけられ、永久歯の芽も植わっている状態です。
赤ちゃんの歯の成長は妊娠初期の頃から、出産までずっと続いているため、歯の丈夫な子にするためには、妊娠中の健康状態や栄養管理がとても大切です。
バランスよく栄養をとるように心がけましょう。
赤ちゃんがおっぱいや哺乳ビンに吸いつく行為は生まれつき備わった原始反射で、吸啜反射といいます。
口の中では活発に舌が動き、おっぱいやミルクを飲んでいます。
吸啜反射は成長と共に弱まっていき、生後約6ヶ月で消失します。
吸啜反射が消失すると、舌の活発な動きもおさまりスプーンで食べることが可能になります。
下顎の乳切歯(A)が生えてきます。
上下顎の乳切歯が生え揃うと唇と舌と別々に動かせるようになり、舌で食べ物を押しつぶせるようになります。
この時期からトレーニングを!!
歯がまだ生えていなくても、ガーゼや乳歯ブラシなどで口のケアが“嫌なこと”“不快なこと”にならないよう慣らしておきましょう。
虫歯になりやすい時期…
生後19~31ヶ月は“感染の窓”といい、子供の口の虫歯菌が感染すると、特に虫歯になりやすいです。
この時期に感染源となる家族の虫歯菌をいかに減らすかが赤ちゃんの虫歯予防にとって重要です!!
歯は完成する前に生えてきて、口の中で時間をかけて成熟していきます。
乳歯のエナメル質は薄く、生えてきたばかりの状態ではとても弱いです。
虫歯になりにくい丈夫な歯を育てるには、この時期のケアが大切です。
生えたばかりの歯は未完成の状態です。
しっかりとした歯に成長するまでには、唾液に含まれるミネラルをたっぷりと取り込むことが必要です。
歯の表面の汚れはこの働きを妨げるため、歯磨きが大切です!!
生後3カ月で永久歯の石灰化が始まり、エナメル質が作られます。
乳歯と永久歯は子どもの顎の中で成長しながら、それぞれの出番を待っています。
乳歯の根を道しるべに生えてくる永久歯が乳歯を異物と認識して別の場所に出ようとしたり、周りの永久歯が傾いてきたりと、歯並びやかみ合わせのトラブルの原因に…
虫歯を受け入れる環境(歯)があり、口の中の虫歯菌が糖分を取り込み、一定以上の時間を経過してはじめて、虫歯ができます。
普段は中性に近い口の中も、ものを食べると酸性に傾きます。
唾液の働きで口の中は自然に中性に戻そうとするが、間食が多いと唾液の働きが間に合わず、常に酸性の状態になります。
だらだら食べに注意してください!!
甘いもの=糖分ではない!!
糖質の含まれてるものは砂糖だけではなく、主食である米やパンなどの炭水化物にも多く含まれ、ほとんどの食品にも糖分が含まれています!
磨きのスタートは、6ヶ月~1歳くらいが目安です。
この時期は間食も少なく、唾液の自浄作用で十分清潔に保てるので、しっかり磨くというよりも慣れさせる感覚で…
上手な仕上げ磨きのポイント
歯磨きのサイクルは、1日2回が目安。初めのうちは1日1回でもOKです!
歯垢の増殖は24時間のリズムなので、歯磨きは1日1回汚れを落とします。
歯の面にまっすぐ歯ブラシをあて、歯茎を傷つけないようにやさしく磨きます。
咬合面の溝にそって、手前にかき出すように汚れを取り除きます。
上唇小帯を歯ブラシで傷つけないように、指で上唇を押さえて磨くと痛がりません。
上の奥歯の頬側は、口を小さく開けると頬がゆるみ磨きやすいです。
舌の奥歯の舌側は「アー」と言わせると舌が下がりよく見えます。
ぶくぶくうがいができるようになったころを目安に、フッ素入りのジェルやハミガキを使った虫歯予防を始めると効果的です。
フッ素は、虫歯を進行させないために、初期虫歯になってしまった歯の修復にも効果的に働きます。
再石灰化の促進
唾液中のカルシウムなどを取り込み再石灰化を促進します。
歯質の強化
フッ素を歯に取り込むことで、酸に溶けにくい歯になります。
細菌の活動を抑える
虫歯の原因となる細菌の働きを抑え、酸産生を抑制して虫歯になりにくい状態にします。
虫歯菌が取り込んでも、酸やネバネバした歯垢を作ることができません。
キシリトールを利用することで虫歯菌の量を減らすことができます。
正常な発育にかかせない乳歯
乳歯が虫歯によって早く抜けてしまうと、食べ物をしっかりかむことができず、発音がうまくできなかったり、あごや全身の正常な発育を妨げてしまうことにもなります。
乳歯を健康に保つことは、正常な発育のために欠かせないことです!!
しかっりケアをして丈夫な歯を育てよう!
口のケアの習慣づけにはタイミングが大切です。
子供の成長にあわせたケアで強い歯を育てましょう♪
私たちが生きていくうえで歯はとても大切な存在です。
しっかりケアして、乳歯を健康に保つことで、一生共にする永久歯を守ることにつながります。