『マイクロスコープ』とは歯科用の顕微鏡のことです。
普段私がつけているのは拡大鏡と言って倍率が2.5倍です。
この顕微鏡は最大で20倍近くまで拡大します。まったくの別世界を見る事ができます。
今回はある知り合いの先生の協力の下、実際に患者さんを治療することができました。
ちなみに患者さんも知り合いです。
削って詰めるという普段なら20分で終わる作業が1時間強かかってしまいました。
普段と違うのは常にミラーテクニックになる事です。
普段から使うテクニックですが全てを反転した世界で作業をしていると正直頭がパニックになってきます。
視認できるレベルが高いのでより少しずつ削っていくことになり、膨大な時間がかかってしまいました。
よりMI(ミニマル・インターベンション・・・必要最小限の侵襲での治療)を実現でき治療の質としては高くすることができると思います。
治療の時間がかかり保険診療で使用するのが難しいことと、購入にものすごい投資がいること(ちなみに今回のマイクロは1000万くらい・・・)などマイクロ普及率が全国で2パーセントというデータが物語っているように問題は多いです。
でもいつか使いたいですね。
三留弘之